Spring '26 Collection

フェザーウェイトシャツ、シボ感のあるレザー、クラッシュド・ビスコース、ブロークンヘリンボーン、そしてポリッシュドコットン。これらすべてが、スタジオニコルソンの2026年春メンズ&ウィメンズコレクションのムードを形作る重要な要素です。また、創設者でありクリエイティブ・ディレクターのニック・ウェイクマンが継続的に探求している「洗練された装いを体現する人物像」──ヨーコ・オノやボブ・コラチェロ、トンヌ・グッドマン、そしてインガー・クラウスのポートレートに登場する人物たち──も、控えめながら確かな存在感でコレクション全体にインスピレーションとして織り込まれています。
「これは“どう見えるか”ではなく、“どう感じるか”についてのコレクションです」とウェイクマンは今シーズンの出発点について語ります。身体に無理なく馴染む“イージーさ”、そして肌に触れたときの素材感。その感覚は、今季もデザインプロセスの中心にあります。「私たちは常にスタジオニコルソンのシルエットやフォルムを積み重ね、反復しています。それらは最終的に“感覚”を生み出すためのもので、特に動いたときに感じられるものなのです」と彼女は言います。
ウェイクマンの人物像やポートレートへの鋭い眼差し、そして服が持ちうる“視覚的な引っかかり”への純粋な関心は、2026年スプリングキャンペーンにも反映されています。東京・吉祥寺でステファン・ドッターが撮影したこのキャンペーンには、地元の人々やブランドの友人たちが登場します。「このキャンペーンには、静けさと映画的なムードがありますが、それがこの印象的で素晴らしいキャストによって、時に態度や個性として際立ちます」とウェイクマン。「私は日本を愛していますし、ブランドは創設当初から日本と深い関係を築いてきました。だからこそ、ここでクリエイティブなプロジェクトに取り組めることは、常に大きな満足感があります」
2026年春のキーファブリックのひとつが、ポリッシュドコットンです。マットと光沢の中間に位置する独特の仕上げ(まさにウェイクマンらしいバランス)は、ウィメンズのミニマルなユーティリティフード付きショートコートCABOTや、ベルト付きでふくらはぎ丈のAラインスカートGRASSEに効果的に用いられています。同様に、メンズのクラシックなハリントン型ジップアップOVERも、この素材で再構築されています。トランジショナル・アウターという考え方は、ほかのアイテムにも色濃く表れています。モールやダークネイビーで展開されるユニセックスのテクニカルパーカLOTUS、取り外し可能なケープカラーを備えたウィメンズのパーカートレンチHAVER、そしてピートカラーの新作メンズショートボクシージャケットCOMBA。いずれも、タイムレスで軽やかなアウターとしてデザインされています。
テクスチャードレザーやスプリングウールも、新たなアウターウェアに用いられています。「フロントの胸ポケットとクラシックな襟を備えた、メンズのブラック・グレインレザージャケットDOYARDは、間違いなく“アティチュード”を感じさせる一着です」とウェイクマンは語ります。「ただし、それは着る人次第。誰か素敵な人物のワードローブにありそうで、すぐに羽織れるような感覚が好きなのです」一方、ウールコットンツイルで仕立て、コントラストの効いたレザーカラーを配したユニセックスのテーラードコートMETERは、まったく異なるムードを持ちながらも、同様に高い汎用性を備えています。
今季のソフトテーラリングは、ウールナイロン、グラン・ド・プードル、スラブコットンツイルで表現されています。ブラックグレープカラーのメンズ新作AUBEブレザーは、ウールナイロン製の端正な3ボタンデザイン。ウィメンズの対応モデルKAPKAは、ややドロップショルダーで1ボタン仕様です。グラン・ド・プードルで仕立てたスーツやテーラリングは、流動性と柔らかな構築性の緊張関係を体現する、スタジオニコルソンらしいシルエットを引き続き示しています。また、ブラックグレープやインディゴで展開される、スラブコットンツイル製のユニセックス3ボタンジャケットMARNEは、柔らかなショルダーラインを持つ、極めて汎用性の高いモダンブレザーです。
ヘリンボーンは、ウェイクマンお気に入りの2つのシャツに使用されています。ウィメンズのKRAUSSウエスタンシャツは、エスプレッソカラーのブロークンヘリンボーン。メンズの新作SOLISは、ブラックのドレープ感ある襟が特徴です。そのほか、メンズのプルオーバーシャツSTOWE、ウィメンズのユーティリティプルオーバーBAYEはいずれもソフトツイル製で、ドローストリングヘムを備えた、どこかボーイッシュな仕上がり。また、ローファイでユーティリティなLOUROシャツと、共地のドローストリングパンツSONNYは、インディゴまたはブラックグレープで製品染めされ、ユニセックスで展開。新しい“ダブルデニム”の提案です。
2026年春のパンツは、ブランドの定番を再解釈・再構築したもの。ウィメンズでは、ブラックのダブルコットンリネンを用いた新作MINOSが、シングルプリーツと美しいカーブレッグを備えています。ライトナイロンウールのHERAはココアカラーで、ドローコードウエスト仕様。また、コンパクトなウールナイロンで仕立てた、ダブルプリーツ&ベルト付きのHIBIは、シャープなテーラリングが特徴です。メンズでは、BARRとBALOSが新登場。前者はカーブシルエット、後者はよりスリムでユーティリティ要素を取り入れています。
素材感とフォルムへの探求は、ドレスやスカートにも色濃く表れています。ビスコースリネン製のベルシェイプ・ラップスカートORCHA、深みのあるコールカラーで、ツイストされたアシンメトリーなタイネックが印象的なHARIAドレス。フード付きのMATURINビスコースリネンドレスや、ライトウールナイロンのスリーブレスでボリューム感のあるVERVEも、控えめながら存在感のある一着です。また、クラッシュド・ビスコースを用いた新作OATESスカートと、LAUスラッシュネックトップは、“エレガントな無造作感”を体現しています。オフマスタードやミニマルなボーンカラーのフリンジジャカードは、ROEPERのミディ丈スカートや、スリーブレスのMAGERトップなどに用いられ、質感のアクセントを加えています。
今季の主要アクセサリーには、ユニセックスの新作フットウェア3型が含まれます。消防士のブーツに着想を得たスエードまたはレザーのJOSHUA、ココアを含む3色展開のレザートングサンダルCURREN、そしてスクエアトゥでローヒールのミュールBARLOW。バッグは、シーズンバッグとして定番の折りたたみショルダーバッグSHIBORUが、サンドカラーのスエードで登場します。
ウィメンズおよびメンズの2026年春ルックブックをぜひご覧ください。