Studio Nicholson Opens at Shinsaibashi PARCO, Osaka

Studio Nicholsonは、日本国内での展開を拡大し、大阪・心斎橋PARCOに80㎡の新店舗をオープンしました。今回の出店は、ギャラリーと住宅を融合させた、進化し続ける同ブランドのリテールコンセプトにおける新たな章となります。北京と京都での近年の出店に続くものであり、既存の渋谷PARCO店と並び、ブランドの国内展開をさらに広げます。
建築と衣服には、共通する目的があります。それは、どちらにおいても人が心地よさと安心感を得られることです。中国初の店舗を手がけるにあたり、私が大切にしたのは、訪れるお客様がすぐに自分の家にいるような感覚を覚える、住宅のような空間にすることでした。そして、その居心地のよさと、衣服を存分に鑑賞できるギャラリーのような空間とのバランスを追求しました。
温かみのあるチェリー材を、既製服やレザーバッグのコレクションを展示する棚や什器に採用しています。これは、渋谷PARCO店でも用いられている素材の考え方を引き継いだものです。木目や色合いが空間に親しみやすく、住まいを思わせる雰囲気をもたらす一方、店内のほかの場所に見られる石やステンレススチールのクールな印象との対比を生み出しています。木材は、その自然な表情を生かすことで、空間全体に温もりと親密さをもたらしています。
お客様が店内を進み、住宅を思わせるエリアへと向かう床には、日本製の多治見タイルを採用しました。この素材のコンセプトは、今年初めにオープンした京都店で初めて取り入れたものです。同じタイルはレジカウンターとその背面の壁にも使用されています。色の奥行きと繊細な質感が、このエリアに落ち着いた存在感を与えています。タイルが生産されている岐阜県多治見市は、日本有数の歴史ある陶磁器産地のひとつです。地域に根差したものづくりの感覚を取り入れることで、空間に日本ならではのクラフトマンシップをもたらしています。
アクセサリーラウンジには、2台のトラバーチンテーブルと一部の什器に石材を使用しています。淡いベージュの色調と、有機的で流れるような形状が特徴です。その温かみのある表情に対し、ヘアライン仕上げのステンレススチール製の金具を組み合わせることで、より端正で精密な建築的要素を加えています。床には、継ぎ目のないコンクリートのような表情が特徴の、きめ細かな鉱物系左官材「MORTEX(モールテックス)」を採用しました。そのシームレスな仕上げが、店舗の控えめで洗練された建築的な印象を際立たせています。一方、インドで再生繊維を用いて手織りされたコットンとウールのラグが、より柔らかく家庭的な質感をもたらし、建築的な表面素材との対比を生み出しています。
壁面には、渋谷PARCO店のファサードの壁にも使用されている、イタリア製の装飾左官仕上げを採用しました。表面に見られる繊細な質感の変化と奥行きが、石や木材、タイルそれぞれの自然な表情を引き立てています。空間全体を通して、これらの素材は互いに呼応しながら、自然なものと建築的なもの、親しみやすさと現代性という対照的な要素のバランスを生み出しています。その結果、Studio Nicholsonが進化させ続けている「ギャラリーと住まいの融合」というコンセプトに沿った、穏やかで緻密に設計された空間が完成しました。
Studio Nicholsonにとって、インテリアにおける素材選びは、コレクションにおける生地や質感の選択と同じくらい重要な意味を持ちます。素材は、空間の見た目だけでなく、そこに身を置いたときに感じる心地よさそのものを形づくるのです。
大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3
心斎橋パルコ 2F

TEL:06-6484-8348

営業時間:10:00 - 20:00