STUDIO NICHOLSON WOMAN - KETI TOLORAI
ジョージア出身のデザイナー、ケティ・トロライアは2007年にナタ・ジャンベリゼと共にトビリシで Rooms Studio を設立。オブジェの制作やインテリア空間のデザインを手掛けている。トロライアは1997年から2003年までトビリシ国立美術アカデミーでインテリアデザインを学んだ。Rooms Studioはミラノのサローネ・デル・モービレで作品を発表し、ホテルや住宅プロジェクトにも携わり、制作した家具は世界中のギャラリーで展示されている。現在トロライアはTBC。「人生の中で、夢をもう一度再スタートさせる必要があると気づく瞬間がある」と語る。
"素材はリアルであるべきです。良い服と同じで、形は機能に従う。デザインにおいて最も大切なのは、シンプルさ、エレガンス、そして機能性の3つです。"
ケティはパリの自宅でジュリアン・アモンの撮影に応じた。
彼女が着ているのは、Studio Nicholsonの RISO コーデュロイパンツ(ブラック)、LOREMリブジャージ(ブラック)、OVER レザージャケット(ブラック)。靴とアクセサリーは本人所有。
この撮影の前は何をしていましたか?
「遅くまで寝ていました。プロジェクトがたくさんあって、ジョージアやパリでインテリアの仕事をしています。ニューヨークのプロジェクトも進行中です。」
今日はなぜこの服を選びましたか?
「形と素材が気に入ったからです。快適に、そして少し自信を持って着られると思いました。」
朝の支度はどれくらいかかりますか?
「その日によります。15分で済むこともあります。でも起きるのがすごく大変な日もあります(笑)。前日に服を考えることはありません。天気や気分で変わります。普段は同じような服を着ています。」
最近、思わずワクワクした服やアイテムは何ですか?
「デザイナーである義理の娘から送られたハイブーツです。脚の形がきれいに見えるので気に入っています。」
素晴らしい服とは何をするべきだと思いますか?
「最も重要なのは機能性。快適で、着やすいことです。私は大きな買い物はしませんが、服もファッションも大好きです。」
女性として服を着るとき、どんな気持ちになりたいですか?
「少し男性的に感じられると好きです。女性らしい格好も好きですが、私のスタイルではありません。」
子どもの頃の服の思い出は?
「30分ごとに着替えていました。ぐちゃぐちゃで何も合っていません(笑)。子どもの頃、母と旅行中に友人宅に行くとき、母に服を着替えさせられました。戻ってきた私は、紫のTシャツに白い赤いストライプのパンツ、光沢のある靴、派手な靴下を履いていました(笑)。」
ジョージアの服をどう表現しますか?
「ジョージアの人々は本当にセンスがいいと思います。色はとても黒が多いですが、私はそれが好きです。」
なぜ紫から黒へ変わったのですか?
「母の影響だと思います。母のスタイルが好きで、時々母が来ると服をあげたりします。ファッションの感覚は似ています。」
スタイリッシュな女性に対する最大の誤解は?
「わかりません。考えたことがありません。」
他人の服装を気にしますか?
「はい、とても大事です。服装から多くのことがわかります。その人がどれだけ面白いか、共通点があるかなども服で見えます。服は自己表現の手段です。」
お気に入りのスタイルアイコンは?
「友達や母のスタイルが好きです。ジョージア・オキーフは素晴らしかった。帽子、スカーフ、コート、靴、サンダル、すべてが素敵でした。」
繰り返し惹かれる服のカテゴリーは?
「靴です。たくさん買いますが、いつも完璧な靴が揃わない。男性用の靴も好きです。」
デザインにおいて素材や形をどう考えますか?
「素材はリアルであるべきです。良い服と同じで、形は機能に従う。シンプルさ、エレガンス、機能性が最も大切です。」
「私たちはインテリアデザインとプロダクトデザインを行っています。プロダクトデザインはクライアントがいないので自由度が高く、その時の感覚で素材を選びます。古材やワックス、スチールなども使います。」
「ストリートシリーズは面白い実践のひとつです。ジョージアの街中には、人々が自作した多くのオブジェがあります。それを研究し、素材や比率を変えて再構築します。」
インスピレーションはどこから得ますか?
「どこにでもあります。誰かとの会話、旅行中に見かけたもの、街中で見つけたものなど。周りの情報すべてがインスピレーションです。」
素晴らしいインテリア空間とは?
「とても個人的なものです。まず“支えてくれる”ことが大切です。オープンで正直、過剰にデザインされていない空間。行っても居心地が悪い場所もありますが、落ち着きがあり、魂を感じられる空間もあります。」
スタイルや性格を表す3つの言葉は?
「シンプル、男性的、自然体。」
INTERVIEW WITH SIMON CHILVERS
VIDEO BY Marc Dimitrov